養成所や専門学校に進学
早いうちに将来の職業を声優に絞るなら、高校卒業後に声優養成所や専門学校の声優科に入って一心不乱に頑張ってみるという道もあります。プロダクションが経営する養成所は、入所するためにオーディションに合格しなければならないところも多く、その時点ですでにスキルが試されますが、持ち前の才能や熱意で突破する例も少なくないようです。入所できたらそこでレッスンを受けながらスキルを磨いて、プロダクションへの所属を目指すことになります。
専門学校の声優科はアニメ系、ゲーム系、声優&ヴォーカル、声優&舞台俳優、アイドルなど、様々なコースに細分化されているところもあり、入学時に選択しなければなりません。そして全日制に通うと基本的に週5日で2年間通うことになります。学費も決して安いものではないので、希望に合った学校を選ぶためにオープンキャンパスや体験入学などに是非参加してみてください。入りたいところが決まったら入学願書を提出します。その後、書類審査や面接を経て合格すれば、声優として業界デビューを目指して頑張る日々の始まりです。
専門学校への進学を両親に反対されたら?
声優になりたい!と思い始める年齢としては、早ければ小学生ということもあるでしょう。しかし専門学校は高卒でなければ入れませんし、養成所も高校卒業が入所の条件となっているところが少なくありません。はやる気持ちはわかりますが、まずは高校卒業までしっかり勉強しましょう。
高校を卒業したとしても、声優の専門学校へ行くとなると多くの場合は両親の反対を受けます。親御さんがいちばんご心配なのは、もし声優になれなかったときにどうするのか、ということだと思います。納得してもらえる方法は各家庭によってきっと様々ですが、もしどうしてもダメならひとまず大学へ進学し、大学生活を送りながら夜間・週末コースに通うという手もあります。,ただしそうなると大学と専門学校の学費が両方かかる上にアルバイトをする時間もありませんから、家庭の経済的な負担は大きくなるでしょう。
まずは希望の専門学校についてよく調べ、声優としての仕事を得る方法や卒業後のその他の選択肢について自分で把握することが重要です。その情報をもとにじっくり話し合えば、親御さんもあなたの本気をわかってくれるかもしれません。
声優に役立つ学生時代のアルバイト
声優の専門学校に今すぐ通い始めることができなくても、学生の間に将来声優になるために役立つアルバイトをして準備をすることはできます。また、声優になると決めたその日から、そのことを意識して毎日を過ごすことは後々とても役に立ってくれます。
ということで声を使うバイトを探そう!というのは短絡的です。駅のアナウンスやコールセンターの案内を聞いてみるとわかると思いますが、一律の話し方がありますよね。それを身につけたところで声優への一歩にはなりません。
それよりも人と関わる機会が多い仕事をして、状況判断力や人の気持ちを読み解く力を身につけるほうが有益です。声優は役者同様、演技力が必要な仕事です。演技の幅はどれだけ人間を知っているかに左右されます。接客業のアルバイトをしながらお客様の話し方や声のトーンよく聞き、それによって印象がどれだけ変わるかを観察するだけでも大いに成長できるでしょう。その上で自分の話し方を意識してみること、そして意識して話したときの相手の反応を見ることも大切なレッスンになります。