声優とは?
声優の仕事は、アニメやゲームのキャラクター、外国語の映画の登場人物の声を演じるほか、テレビ番組のナレーション、ラジオドラマやドラマCDでの朗読や台詞回し、さらにはキャラクターソングを歌ったり、本格的な歌手活動を行ったりと多岐に渡ります。
演じるという点において声優は役者と同じです。しかし声だけで表現しなければならないため、俳優とは違うスキルが求められることもあるでしょう。海外では日本アニメの人気に伴って日本の声優も高く評価されていますが、その理由は声の表現スキルの高さにあるとも言われています。
日本でも声優の人気は高く、アイドル的存在になっている声優さんもたくさんいます。また、将来なりたい職業として声優を選ぶ中高生も増えていますが、プロの声優になるには幅広い能力を必要とするため、ますます狭き門となっていることも事実です。
声優になるために必要な能力は?
努力声優になるための準備として身につけなければならないスキルは果てしなくあります。抜きん出たスキルを磨くには、地味な練習を欠かさないことや人の意見を素直に取り入れることが大切です。同時に「この人にしかできない」と思わせる力を身につけるためには自分のやり方や個性を磨いていくことも重要です。この2つを並行してやるのは至難の業ですが、唯一の方法は練習と情報収集、そして自分を知るというたゆまない努力です。
行動力声優になるための方法を探し、自分に合った声優育成所や専門学校を選ぶことから、在学中のオーディションやインターンへの参加など、仕事をつかむまでにはとにかく行動力が必要です。もちろん声優になってからもそうですが、つねにアンテナを張って、欲しいものを自分で取りに行かなければ始まりません。さらに、自分やりたい仕事や向いているものは何かということも、やってみなければわからないままです。
国語力言葉を使って表現するには文章を理解して人の気持ちを読み取る力が必須で、まずそれがわからなければ表現することはできません。たくさん本を読んで読解力を身につけましょう。そして読解力が身についたら、今度はそれを表現する力が必要です。話し方のニュアンスやちょっとした発音によって表現される内容は変わってきますよね。その細かい差異に気付き、使い分けるという意味においても、国語力は欠かせないのです。
自己管理能力声を使ってやる仕事ですから、収録当日に風邪をひいて声が出ない・・・なんていうことになると仕事になりません。ただでさえ声優の仕事は1回の収録を1日がかりで何時間も連続して行うこともあり、体力と根気が勝負と言われるほど過酷な現場でもあります。ここぞというときにフルパワーで臨める自己管理能力を身につけましょう。そして体調管理には人一倍気を遣わなければなりません。
声優になるために必要な手順は?
学生が「声優デビュー」を目指すなら
高校卒業時に声優になるための進路を選ぶのであれば、思い切って養成所のオーディションを受けてみるもよし、あるいは全日制の専門学校の声優科に進むもよし、親御さんが学費を出してくれるからこそできる選択もあります。声優を目指す10代ならではの悩みの対処法なども紹介しつつ、いくつかの道筋をご紹介したいと思います。
社会人が「声優デビュー」を目指すなら
社会人になって働き始めてから「やっぱりどうしても声優になりたい!」「私の天職は声優に違いない!」と思ったって遅くはありません。仕事をしながらでも通える週末・夜間コースを設置した専門学校や養成所もありますので、社会人特有の注意点なども合わせてご紹介したいと思います。