上達する練習方法
講師についてレッスンをしているうちは、間違ったやり方をしていると注意やアドバイスをもらえます。しかしデビューした後に1人で練習をしていると、これで上達するのか不安になってやり方を変えてみたり、練習をやめてしまったり、悩みは尽きません。実際に練習方法は人によってコツのつかみ方が違うため、一概にコレが良い!とはなかなか言えませんが、そんな中で必ず上達する練習方法が1つだけあります。
それは、必ず毎日やる、ということです。忙しいから、体がだるいからと言って1日空けてしまうだけで状態は大きく後退します。1日空けて次に練習してみるとわかりますが、前回の練習のときにつかみかけていた感覚は消えてなくなっています。また、滑舌や発声といった練習は筋トレと同じで、1日空けると数日前の状態に戻ってしまうのです。1日30分でも必ず時間を作って定期的にやり続けることが大切です。
ただし、筋トレ系は特に間違ったやり方をたたき込んでしまうと、なかなか正しいやり方が入っていかなくなります。それを避けるには、毎日行う練習は特にレッスンで学んだやり方など、正しく自分に合ったやり方をしっかり見つけてから始めましょう。
演技力・表現力を磨こう!
演技力や表現力を身につけるには、できるだけ多くの体験をすること、いろんな気持ちを知ることが大事とよく言われますが、仕事で演技するすべての状況を事前に体験しておくことはまず不可能です。SFのシーンや動物がしゃべったりなど、絶対に不可能な場面もあります。
ではそういう場合にも対応できる高い表現力・演技力を身につけるにはどうすればいいか。答えは簡単ではありませんが、背景を意識するということはとても大切だと思います。台詞を練習していると、つい人物のみに迫ってしまいがちですが、その人が話す隣には誰がどんな顔をして聞いているか、家の中か外か、雨は降っているか、寒いか温かいか、夕食の前か後かなどなど、その場面の背景を想像してみることで、ぐっとリアリティが出て演技しやすくなってきます。
現実の世界で誰かが話すしているときは、周囲の人はそういった情報をたくさん入れながら聞くものです。しかし、自分がその中にいるときと俯瞰で見ているのとではまた感じ方が違うので、デフォルメの度合いなども加味しなければなりませんが、とにかく背景を意識するというのは役に立つ方法の1つだと思います。
のどのケア方法
バンドのヴォーカルやシンガー、アナウンサー、ウグイス嬢などと同じように、声優も仕事の日に声が出なければ終わりです。仮に声が出たとしても、風邪で頭がボーッとしていては集中出来ず、良い仕事は出来ないので、とにかく風邪をひかないことが大切です。
冬場は特に乾燥しているのでマスクをすることをオススメしますが、これは外に出る時だけでなく、夜寝るときがいちばんオススメです。朝起きたら喉がカラカラに乾いていることでもわかるように、人は睡眠中に水分を失っていくため、ただ寝ているだけでも喉に負担がかかっています。マスクをして寝ると湿度が保たれ、起きたら喉が痛い!という恐怖を味わうこともありません。
それからもう1つの裏技的な風邪の回避法は、朝起きた時のうがいです。外出から家に戻った時には気をつけてうがいをすると思いますが、寝ている時には消毒作用のある唾液が充分に分泌されないため、口の中が細菌だらけになっているため、起きた時こそうがいが必要なのです。
寝る時はマスク、そして起きたらうがい、この2つを確実に実行するだけで随分風邪を回避できると思います。